モデル画像の流出って大丈夫なの??

はじめに
タッチのある仕事ではないとはいえ、「撮影された写真が思わぬ場所で使われてしまうのでは…?」と不安を感じ、なかなか一歩を踏み出せない方も少なくありません。今回は、そうした画像流出のリスクやその可能性について、具体的にご説明いたします。
- 目次 -
1. 実際には広く拡散されるケースは極めて稀
Web業界に携わっている方にとっては常識かもしれませんが、現代のように誰でも簡単に画像をインターネットに投稿できる時代において、「自分の思い通りに」「多くの人の目に触れさせる」
ことは、想像以上にコストがかかるものです。
もし単にネットに投稿するだけで自然に拡散され、注目を集めるのであれば、高額な広告費をかけてまで宣伝する企業は存在しないはずです。現実には、毎月数十万〜数百万円の費用を投じてこそ、多くの人に見てもらうことが実現できるのです。
もちろん、もしそのコンテンツが有名人や話題性のある人物に関係するものであれば話は別です。しかし、無名の一般人の写真をわざわざ誰かがSNSに投稿して拡散させるでしょうか?
手間のわりに見返りがない行動を、好き好んでする人はほとんどいません。
つまり、 「知られていないもの」「誰も注目していないもの」は、意図的にお金や時間をかけなければ広がらないのが現実なのです。
2. 契約書への署名と本人確認書類の提出を徹底管理
撮影会に参加するカメラマンの方には、参加前に「注意事項を記載した誓約書」への署名と、顔写真付きの身分証の提示が必須となっています。
誓約書の内容には、
・撮影した画像をインターネットに掲載する行為や、第三者への共有の禁止
・モデルへのいかなる接触の禁止
・連絡先の交換禁止
・モデルに対して個人情報を聞き出すことや、不快に感じる発言の禁止
といったルールが明記されており、すべてに同意の上で署名していただきます。
さらに、顔付きの本人確認書類の提出もあわせて行うことで、不適切な行為の抑止力となり、モデルの方々にも安心して参加いただける仕組みとなっています。

3. カメラマンによるネット掲載の実情と利点・リスク
カメラマン側にとって画像流出の利点とは?
・撮った写真を人に見せる優越感
・なんらかの報酬がえられる
カメラマン側にとって画像流出の不利益とは?
・リベンジポルノ防止法違反の罪に問われる
・名誉毀損で訴えられる可能性大
・いままで積み上げた経歴や社会的信用をなくす
――今度は視点を変えて、カメラマン側の立場から考えてみましょう。まず、撮影会で撮った写真をどこかに公開したいという欲求についてです。
撮った作品を人に見せて評価されたい――そういった「自己表現の欲求」が強い方がいるのは事実です。多くの人に見てもらえることで達成感を得るタイプですが、先ほども触れたように、ネット上で多くの人に作品を見てもらうには相当な労力や費用がかかります。知名度のあるプロカメラマンでない限り、投稿しても注目を集めるのはなかなか難しいのが現実です。
次に、写真を公開することで金銭的な見返りを得ようとするケースについて。これも実際には非常に難しく、無名の個人が撮影した素人女性の写真に、他人がお金を払ってまで欲しがるケースはまずありません。ネットにはすでに高クオリティの画像が溢れており、それらと比較しても需要はほぼないと言ってよいでしょう。
それに対して写真を無断で公開することによるリスクは極めて大きいです。現在はプロバイダ責任制限法による発信者情報の開示請求も可能で、身元が特定されるリスクがあります。また、個人情報やプライバシーの扱いに厳しい社会的な風潮もあり、違反行為に対しては法的・社会的な責任を問われる可能性が高くなっています。
つまり、カメラマンが写真を流出させる“メリット”よりも、“リスクとデメリット”の方が圧倒的に大きいのが現実なのです。
4. 写真がネットに出回る可能性は非常に低く、発見も困難
以上のことから、芸能活動などの経歴がない一般の方の写真が、意図しない形で使用されたりネット上に掲載されたりする可能性は、極めて低いと考えられます。たとえ仮に何らかの形で掲載されたとしても、それを特定・発見することは非常に難しく、実質的には「見られない」に等しい状態だと言えるでしょう。
一方で、過去に芸能活動をしていた方や、SNSで多数のフォロワーを抱えているような知名度のある方が個人で撮影会を開く場合は、認知度が高い分だけ人目に触れるリスクも上がります。そうした方は、念のため慎重な判断が必要かもしれません。
5. ただし、リスクがゼロでないことは事実
もちろん、どんなに対策を講じていても、リスクがまったくのゼロになることはありません。
たとえば「事故が怖いから運転手はやりたくない」という考え方と同じで、どの仕事にも一定のリスクは伴います。
そのため、万が一の可能性も絶対に避けたいという方にとっては、撮影会のお仕事自体を見送るのがもっとも安心できる選択かもしれません。
6. 17年間の運営で画像拡散に関するクレームや報告は一切なし
これまで17年間の運営において、「自分の写真が広く出回ってしまった」といったクレームや報告は一件も寄せられておりません。
過去に一度だけ、普段から水着でのグラビア活動をしていたモデルさんの写真が販売サイトに掲載されたケースがありましたが、その方は元々公に活動されていた方であり、あくまでビジネス上の延長線での扱いだったため、大きな問題には至りませんでした。
一般的な撮影経験のない未経験モデルの方からの画像流出に関するトラブルや報告は、これまで一切発生しておりません。
まとめ
モデルバイトをする中で、万が一トラブルが発生した場合にも、当社スタッフがしっかりと対応・サポートいたします。
日頃から安心してお仕事に取り組んでいただけるよう、トラブルの未然防止と早期解決に向けた体制を整えております。
実際にはトラブルの件数自体が極めて少ないのが現状ですが、それでも「何かあった時はどうなるのか」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。そうした不安を少しでも軽くできるよう、万一の際には業務委託契約に基づき、スタッフが連携して全力でサポートいたしますので、ご安心ください。